有松の見どころ
有松には400年以上の歴史を持つ伝統工芸品「有松絞り」の他にも、国選定重要伝統的建造物群保存地区に選ばれた東海道「有松の街道」や、今もなお当時の面影を残している町家も立ち並んでいます。
また、毎年6月の第1土曜・日曜日に東海道沿いで盛大に行われに行われる「有松絞りまつり」も賑わいを見せています。
有松には400年以上の歴史を持つ伝統工芸品「有松絞り」の他にも、国選定重要伝統的建造物群保存地区に選ばれた東海道「有松の街道」や、今もなお当時の面影を残している町家も立ち並んでいます。
また、毎年6月の第1土曜・日曜日に東海道沿いで盛大に行われに行われる「有松絞りまつり」も賑わいを見せています。
有松・鳴海絞会館では、絞りの歴史資料や技術について実物を使い、わかりやすく展示されています。
伝統工芸士による絞り実演も必見の価値があります。
研修室では希望により絞り体験教室も開かれており、気軽に絞りの世界を満喫できます。
一階の展示即売場では有松絞りのすべてが一堂に見ることができるようになっています。
住所: 〒458-0924 愛知県名古屋市緑区有松3008
電話: 052-621-0111 FAX: 052-621-6051
ホームページ: http://www.shibori-kaikan.com/
開館時間: 9時30分~17時(実演は16時30分まで)
休館日: 水曜日(祝祭日が重なる場合は、翌日休館日)
有松絞りまつりは毎年6月の第1土・日曜日に東海道沿いで盛大に行われます。
当日は名古屋市の有形民族文化財に指定された3台の山車(東町の「布袋車」、中町の「唐子車」、西町の「神功皇后車」)が街道沿いに展示され「からくり人形」やお囃子を披露し、それぞれの店先では絞り商品等を安く販売したり、絞りの体験コーナー等色々なイベントが行われます。
有松しぼり久田のお知らせページにて過去の有松絞りまつりの様子がご覧になれます。
有松は天明4年(1784年)の大火によって村のほとんどが焼失しました。
その後、尾張藩の援助もあり20年でほぼ復興しました。
この大火を機に、東海道沿いの町家は防火対策として屋根を従来の萱葺から瓦葺に改め、卯建を設け、外壁をしっくいで覆った塗籠造りとするようになり、現在見られるような町並みが形成されました。
また、平成28年7月に有松伝統的建造物群保存地区(伝建地区)は、重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
屋号は井桁屋、有松を代表する建物。創業は寛政2年 (1790年)で、今から200年前である。棟数は11棟の大屋敷で、主屋1、井戸館1、客室1、門1、蔵6、門長屋1がある。蔵の名称は店蔵、米蔵二、藍蔵、味噌蔵、宝蔵蔵。建築様式は卯建、塗籠造り、海鼠壁、連子格子と有松の町屋建築のすべての特徴を備えた建物である。平成7年には庭のクロガネモチが都市景観保存樹に指定された。昭和39年愛知県指定有形文化財になった。
屋号は笹加といい現在8代目。建物は江戸末期から明治期にかけての絞り問屋の特徴をよく残した建物で、明治から大正にかけて増改築された。特に主屋と書院、茶席は重厚な造りで他に蔵が5棟あり、建築学的にも貴重な建物となっている。建築様式としては1階に連子格子、海鼠壁、2階は黒漆喰の塗籠造りに虫籠窓の有松の商家の伝統的形態を踏襲している。主屋の屋根には明治期のガス燈の名残のランプがある。 平成7年名古屋市指定有形文化財になった。
建物は江戸時代末期の建築で、有松で代表的な錦絵、絞り商丸屋丈助の名で描かれた主屋である。重厚な絞り問屋の建築形態をよく残した建物で、1棟の建造物としては有松で一番大きな建物である。建築様式は連子格子、海鼠壁、虫籠窓、塗籠造りで、2階窓の優美な縦格子、軒は波状で美しい外観を備えた建物である。昭和62年名古屋市指定有形文化財になった。
天明の大火後すぐ建てられた約200年前の建物で、屋号を山形屋といい明治期まで絞り問屋を営んでいた。建物は主屋1、蔵2、茶室1の構造で主屋は1階に女中、2階に小僧部屋があった。建築様式は連子格子、海鼠壁、虫籠窓、塗籠造り、卯建があり、軒下には駒止の金具が残っており、重厚広壮な有松の絞り問屋の形態をよく留め、家並みの景観上からも貴重な建物である。また茶室は尾州久田下村宗匠好みの趣がある。 平成4年名古屋市指定有形文化財になった。
西町の山車庫は有松にある三輌の山車(だし)の一つ神功皇后車(じんぐうこうごうしゃ)を収納する山車蔵で、明治の初期に建築されたものです。
名古屋市景観保存にも指定されています。
江戸時代の中頃から有松の人々の氏神で、元は祇園寺の境内に天神を勧請し、寛政10年 (1798年)頃寺の後山の頂上に移され、文政7年 (1824年)に現在の社殿が当時の絞り商たちの寄進により造営された。絞り商が富裕な財力で建てただけに屋根の装飾は精巧で見事なものであり、現在にもその姿を伝えている。
宝暦5年 (1755年)に鳴海の猿堂寺より移し建てられ、有松の人々の菩提寺である。有松絞りの発展に寄与した藩主義直公や絞りの開祖竹田庄九郎、中興の祖鈴木金蔵など功労者を祀っている。境内には天保12年(1841年)に三十三観音石仏が建てられ、有松の絞り商や紺屋の人々が一体一体寄進したもので、その隣には地蔵菩薩、薬師如来、不動明王、弥勒菩薩の石像が並んでいる。